退職金共済について

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『自分の退職金だと思っていたものがいつのまにか会社の積立金になっていた』な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…」

 実際状況を把握した時は本当にポルナレフ状態だった。つー話です。



 個人事業主で少々不穏な行動を取っているような会社の場合で、退職金が欲しい(もしかしたらもらえないかも)と思っている方は、以下のことを確認してみたほうがいいかもしれません。

  • 退職金共済を使っているか確認する。経理の人に聞くと教えてくれるかも。
  • 中小企業退職金共済の場合は、請求書を送ってくれるそうですが一応確認。入っていると言っても嘘かもしれないし。
  • アクサ生命が商工会議所と提携している特定退職金共済制度の場合は、退職金の積立は事業主に返還される形になるようなので、どうやって支払われるのか、積立金額は現在どのくらいになっているのか、直接問い合わせたほうがいいです。会社のある市の商工会議所内にアクサ生命の出張所のような営業所があるはずですので、そこへ凸ってもいいかも。
  • アクサ生命が商工会議所と提携している特定退職金共済制度を使っている場合で、給与天引されている場合は、事業主に内緒で、商工会議所内にあるアクサ生命の事業所へ行ったほうがいいかもしれません。特定退職金共済制度のページには「従業員の給与になりません」とあるので、天引されたものはこれに抵触している可能性があります。このあたりを聞きに。(所得税法施行令第73条に定める「特定退職金共済制度」の話もしたほうがいいかな?)
  • とにかく、支払時期が明確にしてください。口頭はダメです。文書として残させてください。
  • これは手に負えない(事業主がわけのわからないことを言い出したりはぐらかしたりごまかしたり)と思ったら、労働関係に強い弁護士に相談したほうがいいと思います。時折商工会議所経由で労働相談を受け持つ弁護士が定期的に相談会を実施するので、そのときに相談する形で。特定退職金共済制度のページを印刷していったほうがいいかも。はっきり言います、労働相談所は、こと有給休暇・ボーナス・退職金に関しては全くと言っていいほど当てになりません。労働基準局も同じと思う(行ったこと無いけど)。

 私は、退職金と称して給与から天引されてなかったのでまだマシですが、給与から天引きされた退職金積立でも、文書として支払時期が明確に残されていなければ、退職金と称されたお金が事業主のものになってしまっても、おそらく戻ってこないと思います。とにかく、就業規則雇用契約書などに文書として残っていないと、労働相談所や労基は動いてくれないと思います。

 ま、逆を言えば、事業主の方は、アクサ生命が商工会議所と提携している特定退職金共済制度を使っている場合、雇用契約書や就業規則にさえ退職金のことを書かなければ、私が以前勤めていた社長のように「退職金というものは、定年まで勤めていた人が貰えるものだよ」というおかしな理屈を通して、退職した従業員の退職金を自分のものにできてしまうということですね。




 以下は、愚痴に近いです。

 私が以前勤めていた会社では、アクサ生命が商工会議所と提携している特定退職金共済制度というものに加入していました。*1
 しかしながら、そのお金は入ってきませんでした。ちなみに私は、商工会議所内にあるアクサ生命の事業所のようなところに凸ったのですが、そこにいた所員の方がどこかへ電話で問い合わせてくれた際、電話口でまだ支払われていない、と言っていました。
 そして、そのことをアクサ生命の、私が以前勤めていた会社の担当をしていた方にお話をきいたところ、払っているか払っていないかは事業主のやり方次第で、たとえ退職金として退職した社員に払われて無くてもそれは事業主のやることだからどうしようもない、ということでした。

 もしかしたらと邪推してしまいます。退職金共済が有ると求職票に書かれているにもかかわらず、実際のところ私のもとへ退職金が来なかったということは、私が以前勤めていた会社は、社員の退職金共済を積み立てる名目で、その実会社のお金にしてしまったのではないでしょうか。
 上述した特定退職金共済制度には、

掛金は1人月額30,000円まで非課税で、全額損金または必要経費に計上できます。

 とあります。
 本来ならば退職した人間もとへ行く退職金が、税金がかからない状態で会社が自分の財産にした、ということをしている気がする。
 あくまで邪推ですが。

 だって、社員にかけている名目で退職金共済に加入しているのなら、退職した人間へ行くはずのお金がどこへ消えちゃったの。
 ってことになるし。

 アクサ生命が商工会議所と提携している「特定退職金共済制度」については、従業員への支払方法は書かれておりません(私が少し調べただけではわかりませんでした)が、たとえば中小企業退職金共済の場合は、退職する人間に「退職金請求書」を渡すことになっているようです。このあたりがどうなっているのか知りたい。

 こんなことをされてしまっては、以前勤めていた会社だけでなく、アクサ生命にも不信感が募ります。少なくとも私は、アクサという名を冠する保健サービスには今後一切加入しないと誓いました。


余談1.友人にこの話をしたら「いや、退職金共済は普通にあるよ、共済使って退職金を積み立てるのは普通だよ」って言われました。いやそうじゃなくてさ、退職したのに退職した人間のもとへお金がいかないのがおかしいんじゃん。
余談2.その友人の旦那さんは大手にもかかわらず、退職金はきっちり天引され、しかもその天引された退職金は投資信託にされてるんだって。つまり景気によってマイナスにもなりうるっていう。「自分の給料がいつのまにか投資信託の元手になっていた。な…なにを言っていr(ry」

*1:私より1ヶ月前に辞めた経理のものが、アクサ生命の担当者の名前を知っていたこと、その人と私が勤めていた会社のことで話が通じたので、本当は入っていなかったということはないと思います。